
こんにちは。きすけです。
今回は有線イヤホンの紹介です。

ワイヤレスじゃなくて有線なの?有線の方がいいことってあるの?

ワイヤレスは便利だけど、音質はやっぱり有線の方が一枚上手なんだよ。
今回はSIMGOTのフラッグシップモデルEK3を紹介します。
SIMGOTは中国メーカーですが、Amazonでよく見かける怪しいメーカーではなく、イヤホンメーカーとして音質の高さもさることながら、製品の作りの良さにも定評があるメーカーです。
今回はメーカー様より製品を提供していただきましたので、レビューさせていただきます。
SIMGOT EK3の概要
SIMGOT EK3は、BA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを3基搭載したSIMGOT社のフラッグシップモデルです。
左右ともに3基のKnowles製3BAドライバーを採用。低域用にはレスポンスに優れ歪みの少ない重厚な低音を再生する大型ダイアフラムのC1-22955を、中・高域ようには複合一体型ドライバーTWFK-30017を搭載し、ボーカルはより美しく魅力的に、高音の密度と超高音域の伸びを著しく向上させ、透明感のある自然な音を届けます。また、EK3はその高い感度により、スマートフォンでも容易に鳴らすことが可能です。
また、切り替えスイッチにより音質を4種類に変化させる機能や、ドイツ製の医療用レジンを使用した美しい透明シェル、リケーブル可能なコネクタなどの特徴があります。
SIMGOT EK3の仕様は下記の通りです。
商品名 | 3BAドライバー3ウェイ回路のユニバーサルIEM |
型番 | EK3 |
装着方式 | 耳掛け型 |
対応端子 | 改良型0.78mm 2pinコネクタ |
ドライバー | knowles 22955、knowles 30017 |
再生周波数帯域 | 20Hz-40kHz |
音圧感度 | ≥115dB(at 1000Hz) |
インピーダンス | 14Ω-18Ω |
音圧感度誤差 | <0.75% 101dB(20μpa) |
左右音圧感度誤差 | <1.5dB(at 1000Hz) |
コード | 0.78mm 2-pin OCC&SPC混合ケーブル |
SoundTube材質 | アルミニウム酸化サウンドチューブ |
加工方法&材料 | 3Dプリント|ドイツ製医療用レジン |
SIMGOT EK3の外観
それでは、早速SIMGOT EK3を開封していきたいと思います。
まずは箱の外観です。
写真で伝わるかわかりませんが、とにかく高級感のある箱です。
EK3と刻印のある箇所は金属プレートを使用して高級感を演出しています。
箱を開けると、まず革ケースがお目見えです。
イヤホンに付属しているケースとは思えないほど高級感のある革ケースです。
さらに開けると、お待ちかねのイヤホン本体です。
う、美しい・・・
まるで宝石のような美しさです。
焦る気持ちを抑えて、まずは革ケースから見ていきます。
この革ケースですが、かなり硬さがありしっかりした作りをしているので、イヤホンを安心して収納することができます。
中には、イヤーピース(2種類3サイズ)とメンテナンス用ブラシが入っています。
このメンテナンス用ブラシ、音質を切り替えする際にも使用します。(後ほど説明します)
そのため無くさないようにしないといけませんが、革ケースの裏にポケットがあるため、ここにしまっておけば無くさないですね。
また、イヤーピースは2種類付属していますが、これは下記のような特徴のあるイヤーピースになります。
- Eartip1:中高音重視
- Eartip2:低音重視
このイヤーピースでかなり音質が変わります。
好みによって選択できるのがいいですね。
次に、いよいよEK3本体です。
見てください、この美しさ!
こんな美しいイヤホン見たことないです。
ハニカム形状のプレートと透明ボディが美しいです。
ノズル部はアルミニウム合金でゴールドに装飾されており、クリアパーツとの組み合わせで高級感がすごいです。
シェル素材は、ドイツ製の医療用レジンを用いた3Dプリンターで作られています。
そのため、抗菌性・耐久性・耐変色性を持ち、皮膚に触れた際に自然な感触を実現できています。
また、3Dプリンターを用いたシームレスな一体成型のシェルにより共振の影響も低減しています。
シェル形状は、膨大な人種や年齢の耳の3Dモデルデータをサンプリングし、筐体形状をあらゆる人の耳の形状にフィットするように造形されています。
私も長時間装着しましたが、かなりフィット感がよく長時間の装着による圧迫感や違和感がほとんどありません。
また、遮音性が高いため外部の音はほとんど聞こえなくなり、音楽に集中することができます。
色々と特徴を書きましたが、何よりとにかく美しい!
この美しさだけで所有欲を満たしてくれます。
続いて、このシェルの側面をみると、何やらスイッチがあります。
これがSIMGOT EK3の最大の特徴で、このスイッチをオン・オフすることで4種類の音質に変化させることができます。
- ON / OFF:Strong bass(エアリー)
- OFF / OFF:Bright vocal(ボーカル)
- ON / ON:Exquisite tone(ピュアトーン)
- OFF / ON:Balanced tuning(バランス)
1つのイヤホンで4種類の音が楽しめ、さらに、2種類のイヤーピースと合わせると、計8種類の音質を選択することができます。
音の好みは人それぞれですので、こういった調整ができるのは面白いですね。
なお、このスイッチですが、非常に小さいため手でスイッチを切り替えることは難しいです。
そこで登場するのが、革ケースの中に入っていたメンテナンスブラシです。
このメンテナンスブラシの先端の細い爪部分を使って、スイッチを切り替えます。
ですので、メンテナンスブラシは無くさないようにする必要がありますが、先ほど紹介した通り、革ケースのフタ裏側にポケットがありますので、そこに収納しておけば無くさないですね。
次にケーブルを見ていきます。
付属のケーブルは薄いピンク色をしています。
銀メッキ(SPC)と単結晶(OCC)銅線の4芯混合ケーブルになります。
このケーブルにより、ボーカルをしっとりとし、低音域の質感と音場全体を向上させ、高音域の刺さりを抑え、高音域をよりなめらかに聴き取りやすくします。
ケーブルも高級感があり、高品質です。また、絡まりにくいと感じました。
本体とケーブルのコネクタは0.78mm・2pinコネクタになっており、リケーブルが可能な設計になっています。
ケーブル先端は保護用ガイド付きの設計になっており、しっかりとした接続感で、簡単には外れない安心感があります。
SIMGOT EK3は私が探した限りですが、イヤホン本体にL・Rの表記がありません。
そのため、どちらがL・Rかを判別することができないように思いますが、実は判別する印があります。
よーく見ると、ケーブルとの接続部の隣に赤色・青色の印があります。
これがL・Rの判別をする印になります。
これを覚えておけば、L・Rの表記がなくても、すぐにどちらがL・Rかを判別することが可能です。
わかりやすい目印なので、ぜひ覚えておいてください。
最後に、先ほどの革ケースにイヤホンを収納してみました。
革ケースのサイズはちょうど良く、窮屈にならず収納が可能です。
なんだか、収納している姿も美しいですね。
SIMGOT EK3の音質
それでは実際にSIMGOT EK3を聴いてみました。
視聴環境は、iPad Proに直繋ぎです。
ケーブル等も付属品をそのまま使用しています。
また、SIMGOT EK3はイヤーピースとスイッチにより計8通りの音が選択できます。
色々と試してみましたが、私は「Eartip1」と「Balanced tuning(バランス)」が気に入ったので、こちらで聴いた感想になります。
さて、EK3の音質ですが、全体的に明瞭で透明感があり、解像度が高く分離感を感じられます。
中高音域はきらびやかですが金属質な印象ではありません。透明感があり、とてもきれいに抜ける音です。
ボーカルの音(個人的には女性ボーカル)が特に美しく、心地よく聴くことができます。ボーカルは近めに感じます。
弦楽器の弦の響きも美しいですね。
低音域は強くはないですが、不足感は感じられません。
ドンシャリが好きな方には物足りなさを感じるかもしれませんが、決して低音が出ていないわけではなく、籠らず引き締まった音を鳴らします。
また、全体的にクセがなく素直な音質です。モニターイヤホンのようにフラットで自然な音ですが、その中に音楽を楽しむ味付けがある感じです。
いい意味で派手さがないので、聴き疲れせず長時間音楽を楽しむことができます。
とはいえ、物足りなさがあるわけでなく、しっかりと音楽を楽しめるイヤホンになっているところがSIMGOT社のすごいところだと思います。
いろいろな音楽を聴いてみましたが、個人的にはdorlisの「肌のすきま」という曲を聴いたときに痺れました。
女性ボーカルの美しさと楽器のきらびやかさ、心地いい低音でずっと聴いていたいと思えます。
激しめのロックなどよりも、ジャズやアコースティックな女性ボーカルをぜひ聴いてもらいたいですね。
まとめ
SIMGOT EK3の良いところ
- 美しいハニカム形状プレートを採用した外観
- 高音質を実現する3基のBAドライバー
- 音質切替機能の搭載で4種類の音質を楽しめる
- 高級感のある革ケースなどの付属品
とにかく美しく高品質、高音質のイヤホンです。
付属品にも妥協がないところも評価できるポイントです。
音質については挙げるとキリがないので、前項をご覧ください。
SIMGOT EK3の悪いところ
- L・Rの表記がない(赤・青色の色分けはあり)
- 初心者にとっては高い価格
強いて言えば・・・という点を挙げましたが、正直悪い点は見当たらないのが正直なところです。
初心者には値段が高いですが、音質・質感を考えれば十分納得がいく価格です。むしろお値段以上だと思います。
(おまけ)嫁ちゃんに聴いてもらった
今回は嫁ちゃんにもSIMGOT EK3を使ってもらいました。
嫁ちゃん実は趣味でビオラを弾いていて、アマチュアオーケストラにも所属しています(今はコロナ禍で活動自粛中ですが。。。)
そんな耳が肥えた(?)嫁ちゃんにSIMGOT EK3の音がどう聴こえるか興味があったので、聴いてもらいました。

結構高いイヤホンなんだけど、どうかな?

・・・(リスニング中)

え・・・(どういう意味の顔?)
ど、どうかな?

何これ、すごい。

(驚いていた顔だったのか・・・)
嫁ちゃんもびっくりの音だったようで、かなり満足そうでした。
「音一つ一つがはっきりと分離して聴こえて、高音もきれいだけどキンキンはしないし、低音も強くはないけど、しっかり鳴っていて聴きやすいし、今まで聴いてた音楽がワンランクいい音楽に聴こえる」とのことです。
かなり気に入ったようで、私がこのブログを執筆している最中も、自分のスマホとSIMGOT EK3で音楽を聴きながら、「いいわ〜」っていってます(笑
最後に

やっぱり高級イヤホンの音ってすごいね。見た目も高級感が滲み出てるし、高いけどお値段以上って感じです。

音質本当にいいよね。じっくり音楽を楽しみたいときに使いたい!

ワンランク上の音質のイヤホンを探している方、本当におすすめのイヤホンですので、ぜひ手に取ってもらいたいです。
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